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非化石証書の価格や取引量の推移は?取引市場の仕組みや価格、企業におけるメリットと注意点も解説

2023.12.08
ESGカーボンニュートラル再エネ調達環境価値非化石証書

非化石証書とは、エネルギーの環境への影響を示し、再生可能エネルギーの利用を証明する証書のことです。
企業においても環境問題へどう取り組んでいくかは重要な課題であり、非化石証書についても理解を深めておくことが重要です。

本記事では、CO2排出量削減や再生可能エネルギーへの転換を検討している企業の担当者に向けて、非化石証書の仕組みや取引方法、取引価格、取引市場などについて解説していきます。

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非化石証書とは

非化石証書は、再生可能エネルギーなどの非化石電源が持つ「環境価値」を取引するために証書にしたものです。
非化石証書があることで、企業や個人は環境にやさしい電力の利用を証明し、持続可能なエネルギーへの支持を示すことができます。
この証書は、環境への配慮を強調し、エネルギー選択の透明性を高める重要な役割を果たしています。

非化石証書の仕組み

非化石証書の仕組みは、非化石電源で発電された電気から「環境価値」を切り離して証書化することに基づいています。
この「環境価値」とは、発電時に二酸化炭素を排出しないという点を指します。
石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を使用した発電方法を「化石電源」と対いいます。
化石電源は発電時に二酸化炭素が排出され、地球温暖化の一因となります。

一方、太陽光やバイオマスなど、化石燃料に頼らない方法で発電するものを「非化石電源」と呼びます。
非化石証書は、この非化石電源から発電される電力の「二酸化炭素を排出しない」という環境的な価値を示し、市場で取引可能にします。
企業や個人が非化石証書を取得することで、環境に対する配慮を証明し、持続可能なエネルギーへの支持を具体化できます。
この仕組みは、エネルギーの選択における環境への影響を透明化し、環境保護に向けた取り組みを促進することができます。

環境価値の考え方
環境価値の考え方

非化石証書の種類

非化石証書にはいくつか種類があります。それぞれの内容についてご紹介していきます。

FIT非化石証書(再エネ指定あり)

FIT非化石証書は、固定価格買取制度(FIT)に基づいて発行され、再生可能エネルギーから発電された電力の環境価値を証明します。
FITは、太陽光、水力、風力、地熱、バイオマスなどの再生可能エネルギーによる電力を国が特定の価格で買い取る制度です。
FIT制度で買い取られた電力の環境価値を示すのがFIT非化石証書です。

非FIT非化石証書(再エネ指定あり)

非FIT非化石証書(再エネ指定あり)は、FIT制度に該当しない非化石電源に由来します。
これには、大型水力発電やFIT買い取り期間を過ぎた電力が含まれます。
FIT制度による特典を受けない非化石電源でも、その環境価値を明示するために非FIT非化石証書が利用されます。

非FIT非化石証書(指定なし)

非FIT非化石証書(指定なし)は、非化石電源であるが、再生可能エネルギー由来ではない電力に対して発行されます。これには原子力発電などが含まれます。
非FIT非化石証書は、再生可能エネルギー以外の非化石電源に対する環境価値を示す重要な証書であり、電力の発電源や環境への影響を具体的に示す役割を果たします。

非化石証書の種類
非化石証書の種類

非化石証書制度が導入された背景

非化石証書制度の導入にあたり、どのような背景があったのか見ていきましょう。

エネルギー供給構造高度化法の目標を達成するため

エネルギー供給構造高度化法は2009年に制定され、小売電気事業者に対し、2030年までに電力供給の44%以上を非化石電源から賄うことを義務づけました。
非化石証書制度は、この目標達成に向けた仕組みの一環であり、小売電気事業者が再生可能エネルギーを供給していることを証明し、環境に配慮したエネルギー供給を推進することが期待されています。

再エネ賦課金の負担を軽減するため

再生可能エネルギーの普及を支える固定価格買取制度により、再エネ発電者への買い取り価格が確保され、そのコストは「再エネ賦課金」として電気代に加算されます。
非化石証書の売り上げは、この再エネ賦課金の原資として活用され、消費者の電気料金を増やさずに再生可能エネルギーの導入を推進することへつながります。

非化石証書の価格の決め方とは

非化石証書の価格は、JEPX(日本卸電力取引所)が管理する非化石価値取引市場において、オークション形式で決定されます。

このオークションでは、発電事業者が入札を行い、1kWh当たりの価格を提案するシステムです。
年に4回、8月、11月、2月、5月に非化石証書のオークションが開催され、入札によって価格が決まり、それが非化石証書の市場価格となります。

マルチプライスオークション方式(FIT非化石証書)

マルチプライスオークション方式(FIT非化石証書)は、売り手が成り行き価格で入札し、買い入札価格が約定価格となる方式です。
つまり、売り手が価格を提示せずに出品し、買い手が希望価格を示します。
約定価格は、売り手と買い手の合意に基づきその場で成立するため、市場価格が需要と供給に応じて変動し、効率的な価格設定が実現されます。

シングルプライスオークション方式(非FIT非化石証書)

シングルプライスオークション方式(非FIT非化石証書)は、売り手と買い手の双方が価格を指定して入札する方式です。
この方式では、売り手の提示価格と買い手の提示価格が一致する場合、その価格が約定価格となります。
言い換えれば、2つの価格が交差する点が取引価格として確定し、市場での価格設定は売り手と買い手の合意に基づいて決まります。

非化石証書取引には価格制限がある

非化石証書取引における価格制限は、証書の価格帯を規制するための基準です。
FIT非化石証書では、最低価格が0.3円/kWhでしたが、2023年度からは0.4円/kWhに変更されました。
最高価格は4.0円/kWhです。
非FIT非化石証書の場合、最低価格は0.6円/kWh、最高価格は1.3円/kWhで設定されています。

非化石証書の取引市場の種類

非化石証書が取引される市場にはいくつか種類があります。
それぞれの市場の特徴についてご紹介していきます。

再エネ価値取引市場

オークションによる入札が行われ、取引は非化石証書に限定されます。
発電事業者や小売電気事業者だけでなく、企業や需要家など、幅広い参加者が取引できます。
この市場は再生可能エネルギーの導入と環境への貢献を促進し、持続可能なエネルギー供給を支援する重要な仕組みです。

高度化法義務達成市場

高度化法義務達成市場は、エネルギー供給構造高度化法の目標達成を促進するために設立された市場です。
この法律は、年間販売電力量が5億kWh以上の小売電気事業者に対し、2030年までに非化石電源比率を44%以上にする義務を課します。
市場では、小売電気事業者が原子力などから得られた非化石証書(非FIT証書)を購入することができます。この仕組みは、再生可能エネルギーの普及を奨励し、環境への負荷を減らすための取り組みを支援しています。
ただし、実際の取引は主に小売電気事業者に限られます。

非化石証書の価格

非化石証書の価格は、JEPX(一般社団法人日本卸電力取引所)の公式サイトより確認することができます。
2022年度、2023年度におけるそれぞれの取引市場データは、以下の通りです。

 FIT非化石証書

 約定日約定量(kWh)約定量加重平均価格 (円/kWh)約定最高価格 (円/kWh)約定最安価格 (円/kWh)
第1回2022年8月31日3,258,642,2010.301.000.30
第2回2022年11月30日3,293,362,6750.300.500.30
第3回2023年2月28日5,393,865,7710.300.800.30
第4回2023年5月25日4,370,356,6790.304.000.30
第1回2023年8月31日 8,505,485,167 0.41 4.00 0.40
第2回2023年11月30日8,759,781,2170.40.50.4
FIT(約定・入札量:kWh、価格:円/kWh)

【2023年11月】非化石証書入札結果と動向をわかりやすく解説

非FIT非化石証書(再エネ指定あり)

 約定日約定量(kWh)約定価格(円/kWh)
第1回2022年8月30日315,031,0340.60
第2回2022年11月29日3,565,550,0500.60
第3回2023年2月27日1,836,1031.30
第4回2023年5月24日853,962,5651.30
第1回2023年8月30日 628,498,120 0.60
第2回2023年11月29日 76,441,5390.60
非FIT:再エネ指定
(約定・入札量:kWh、価格:円/kWh)

非FIT非化石証書(再エネ指定なし)

 約定日約定量(kWh)約定価格(円/kWh)
第1回2022年8月29日4,361,0000.60
第2回2022年11月28日2,157,383,3030.60
第3回2023年2月24日136,001,1861.30
第4回2023年5月23日1,204,474,4341.30
第1回2023年8月29日 11,343,854,974 0.60
第2回2023年11月28日220,0000.60
非FIT:再エネ指定なし
(約定・入札量:kWh、価格:円/kWh)

参考サイト:

非化石証書の取引方法

非化石証書の取引方法について解説していきます。

市場取引

市場取引は、非化石価値取引市場において行われる取引方法で、参加者は入札を通じて取引を行います。
この市場では、需要と供給に応じて価格が形成され、適正価格で取引が行われます。
入札プロセスによって市場価格が決定され、購入者と売り手が相応の価格で合意することができ、市場の効率性が確保される取引です。

相対取引

小売電気事業者と発電事業者が直接取引を行う非化石証書の取引方法です。
この取引方式では、市場価格の変動に左右されず、両者が自由に価格や契約条件を合意することができます。
直接の合意に基づいて取引が成立するため、需要と供給の要件に合わせた柔軟な取引ができる点が特徴です。

非化石証書を購入するメリット

CO2排出の削減に貢献し、環境への負荷を軽減できることをはじめ、非化石証書の取得は環境問題への取り組み姿勢をアピールする手段であり、消費者や投資家などに持続可能性へのコミットメントを示すことができます。
さらに、企業のイメージ向上にもつながり、環境に配慮したビジネス実践を強調することで、顧客やステークホルダーからの支持を得る助けとなります。

非化石証書を購入する際の注意点

非FIT非化石証書には原子力発電も含まれることがありますが、これは再生可能エネルギーとはみなされないことがあります。
FIT制度に該当しない、またはFIT期間を過ぎた電力など、一部の再生可能エネルギー発電所から発電された電力に関連する証書です。
これらは再生可能エネルギーとしての位置づけが異なり、環境的な価値に対する評価が異なる場合があります。
したがって、再生可能エネルギー由来の電力を求める場合、証書の詳細を確認する必要があります。
特に、RE100に加盟している場合、再生可能エネルギーのみを使用することが要件であるため、原子力発電を含む非FIT非化石証書の使用は注意が必要です。

非化石証書を購入するには?

ホールエナジーでは入札、購入、交付まで非化石証書購入の代行を行っております。

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まとめ

近年、企業における環境問題の取り組みは非常に重要視されており、企業価値にも直結すると言えるでしょう。
非化石証書の利用など、企業としても積極的な取り組みを検討することをおすすめします。

ホールエナジーでは、再エネ市場の最新の情報のご提供を行っています。
また、2021年11月の直接購入が解禁になった時から非化石価値取引会員になり、同年12月から証書の購入代行サービスを開始しました。
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参考資料

 2022年2月17日 資源エネルギー庁

 2019年5月31日 経済産業省

 JEPX 一般社団法人 日本卸電力取引所